こんな日に限って、腹は減る。

余談

その日は、朝からバタバタしていた。

昼過ぎから、診察の予約が入っていた。
しかも、自分のではなく、母親の。

午前中の用事を済ませ、
昼前に実家へ向かう。

「まあ、病院の近くで何か食べればいいか」

そう思っていた。

ところが、
以前あったはずのコンビニが、閉店していた。

こういうことは、なぜか重なる。

母親の予約時間も迫っている。
食べ物を探す余裕はない。

仕方なく、
自販機で甘い缶コーヒーを一本。

それをちびちび飲みながら、
待合室で名前を呼ばれるのを待つ。

こういう日に限って、
なかなか呼ばれない。

お腹は鳴るし、
頭はぼんやりしてくる。

「もう…なんで今日なんだよ」

正直、少し腹が立った。

母親に対してではない。
断食に対してでもない。

ただ、状況に。

断食は、自分で選んだ習慣だ。
でも、こういう日は、
選んだことを少しだけ恨みたくなる。

それでも、診察は無事に終わり、
母親を家に送り届けた。

家に帰って、最初の一口を食べたとき、
ようやく体の力が抜けた。

あの日の断食は、
美談ではない。

ただの、理不尽な一日だ。

でも今思うと、
ああいう日があるから、
「無理はしない」という線も見えてくる。

習慣は、理想通りには進まない。

それでも続けるかどうかは、
また別の話だ。

あの日は、
少しだけ腹を立てながら、
それでも、続けた。


ルキウス・ヒラノ

ズルく、ゆっくり、確実に。
頑張らずに続いてしまった生活を、
このブログに記録しています。

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