節約しようとしなくても、お金の使い方が変わっていった話

生活の変化

昔から、節約が得意だったわけではない。

むしろ何度か挑戦して、そのたびに
長続きしなかった。

安いものを選ぶ。
SALEを狙う。
なるべくお金を使わない。

そんなことを意識していた時期もある。

ところが今は、あの頃よりお金を
使わなくなった。

不思議なのは、節約を頑張った結果ではない
ということだ。

家計簿を細かくつけるようになったわけでもない。
買いたいものを我慢しているわけでもない。

ただ、自分がお金を使ってしまう「きっかけ」に、
少しずつ近づかなくなった。

振り返ってみると、
変わったのはお金の管理ではなく、普段の行動
だったのである。


「安いから買う」で、何度も失敗した

以前のボクは、何に使ったのか覚えていない
出費が結構あった。

大きな買い物をしたわけでもないのに、
「あれ? なんでこんなに使ってるんだ?」
となる。

その中でも覚えているのが、SALEでの
まとめ買いだった。

値札を見て、
「安っ! 今のうちに買っておけば得じゃん」
と思う。

その瞬間は、かなり良い買い物をした気分になる。

ところが、しばらく経つと使っていない。

必要だから買ったのではなく、
安かったから買った。

順番が逆だったのである。

節約するつもりで買ったものが、
そのまま使われずに残っている。

さすがに何度か繰り返すと、
「これ、節約になってないな……」
と気づいた。


コンビニへ行くと、予定になかったものまで買っていた

ちょうど16時間断食を始めたころは、
コロナ禍でもあった。

家で過ごす時間が増えて、習慣や食事について
調べることも増えていた。

そんな中で、ふと自分のお金の使い方も気になった。

そこで気づいたのが、コンビニだった。

たとえば、飲み物を一本買いに行く。

それだけのつもりだったのに、
「もう一本もらえる」
「期間限定」
「今だけお得」

そんな表示を見ると、予定になかったものまで
欲しくなる。

もちろん、コンビニが悪いわけではない。

お店からすれば、商品を買ってもらうために
工夫するのは当たり前だ。

問題は、
ボクが、そういうものに弱かったこと。

だったら、必要もないのに近づかなければいい。

そう考えるようになってから、コンビニへ
立ち寄る回数が少しずつ減っていった。


「買わないようにする」より、買う場所へ行かない方がラクだった

これはSALEでも同じだった。

安い商品を目の前にしてから、
「必要ないから買わないぞ」
と我慢する。

ボクには、これがあまり向いていなかった。

それよりも、
最初からSALEを見に行かない。
用事がなければコンビニへ寄らない。
その方がずっとラクだった。

目の前になければ、我慢する必要もない。

欲しくなってから自分を止めるのではなく、
そもそも欲しくなる機会が減っていった。

節約の方法として始めたわけではない。

ただ、
「ボクは、こういう場所へ行くと
余計なものまで買いやすい」
と分かったので、行動を少し変えただけ
だった。


クレジットカードの金額を見て、初めて気づいた

変化に気づいたのは、クレジットカードの
利用額を確認したときだった。

いつものように合計を見て、
「あれ? 思ったより使ってない!」
となる。

節約したという実感はなかった。
何かを我慢した覚えもない。

それなのに、以前より使っていなかった。

そこでようやく、
お金の使い方が変わっていたことに気づいた。

お金を残そうと頑張ったというより、
使うきっかけそのものが減っていたのである。


ボクに必要だったのは、節約術ではなかった

以前のボクは、
「お金を残したいなら、使う金額を
 減らさなければ」
と考えていた。

でも、自分にはあまりうまくいかなかった。

今振り返ると、ボクに合っていたのは別の方法
だったらしい。

お金を使う場所へ、必要もないのに近づかない。

それだけだった。

だから、これは「こうすれば節約できます」と
いう話ではない。

人によって、お金を使ってしまうきっかけは違う。

コンビニへ行っても必要なものしか買わない人
だって、もちろんいる。

ボクの場合は、便利な場所やSALEを見ることが
予定外の買い物につながりやすかった。

そこから少し距離を置いたら、結果として使う
金額も減っていた。

結局、お金の管理というより、
自分の癖を知って、いつもの行動を少し変えた話
だったのだと思う。


残ったのは、お金だけではなかった

お金を以前より使わなくなったことは、
もちろん嬉しかった。

でも、それ以上に大きかったのは、
「買わなきゃ」「見に行かなきゃ」と
考えることが減ったことだった。

SALEを追いかけない。
なんとなくコンビニへ寄らない。
必要になったら、そのときに考える。

それだけで、買い物に使っていた時間も減った。

何かを買ったあとに、
「これ、本当に必要だったかな……」
と考えることも少なくなった。

節約を頑張っていたころより、
今の方がずっと気楽である。

そして気づけば、お金も以前より残るように
なっていた。

だからボクにとっては、
節約に成功したというより、お金を使う
癖が少し変わった。

そのくらいの言い方が、一番しっくりくる。

お金と一緒に残ったのは、
少しだけ増えた、時間と余裕だったという
話である。

※この記事は、筆者自身のお金の使い方が変化した体験をまとめたものです。特定の節約方法や金融商品などを勧めることを目的とした記事ではありません。


ルキウス・ヒラノ

ズルく、ゆっくり、確実に。

頑張らずに続いてしまった生活を、
このブログに記録しています。

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