なぜ、ボクはスリムな体型でい続ける必要があったのか?

申請書類と印鑑を机に並べた静物写真 体と付き合う現実

ブログの「はじめての方へ」でも少し触れましたが、
ボクは義足使用者です。

体型維持に取り組み始めた理由は、
健康や美容、ましてやモテたいからではありません。

そこにはもっと単純で、もっと切実な
理由がありました。



その理由は太ると、義足に足が入らなくなるからです。


太ると起きる、現実的な問題

普段、ボクが使っている義足の
ソケット(切断した太ももを収納する部品)は、
体型の変化をある程度想定して作られています。

実際、痩せた場合は、
発泡スチロールのような素材を貼り足して
“ツギハギ”のようにして調整することができます。

また、もし太ってしまった場合でも、
だいたい5kg程度までなら許容範囲です。

でも、それ以上になると話は別。

ソケットは作り直しになります。

ここが、いちばんの問題でした。


義足の修理にかかっていた時間

今でこそ制度は改善されていますが、
ボクが事故に遭ってからしばらくの間、
義足の修理・作り直しには、信じられないほどの
時間がかかっていました。

当時の流れを、そのまま書きます。

  1. 義肢装具士に連絡し、見積もりをもらう
  2. その書類を持って役所に申請に行く
  3. 申請結果の通知が届く
  4. 印鑑と(障害者)手帳を持って、本人が再度役所へ行く
  5. 給付の決定通知書が届く
  6. 指定施設へ行き、診察と型合わせ
  7. 仮り合わせ・調整
  8. ようやく給付される

1から8まで、
早くても2ヶ月。

下手をすると、3〜4ヶ月かかることもありました。


その間、義足は履けない

さらに厄介なのは、
この期間中、義足を無理に履けないということです。

傷を作ってしまうと、
なかなか治らないから。

つまりその間、

  • 一人で外出できない
  • 行動範囲が一気に狭まる
  • 介護や介助が必要になる

という状態になります。

一人暮らしの人間にとっては、
正直、生活が止まるに等しい。

だから、体重の変化には人一倍、
敏感になるのです。


体型の維持は「選択」ではなかった

こうした経験から、
ボクにとって体型の維持は、

  • 意識が高いから
  • ストイックだから

ではなく、
生きていくための前提条件になりました。

もちろん、
モテたい気持ちがゼロかと言われたら、
……それはそれで、ちょっと嘘になりますが(笑)

少なくとも、
それが主目的だったことはありません。


淡々と、現実の話として

ここで、
行政機関に文句を言いたいわけでも、
制度を批判したいわけでもありません。

ただ、
そういう現実があった
という話をしているだけです。

今は制度も改善され、
当時よりずいぶんスピードアップされました。

それでも、
修理や調整には
2〜3週間程度はかかるそうです。
(地域や状況で前後します)

この事実は、今も変わりません。


だから、太れなかった

こうして振り返ると、
ボクが死に物狂いで、スリムでい続けてきた理由は、
とてもシンプルです。

痩せてないと、生活が成り立たなかったから。

ただ、それだけのことです。


ルキウス・ヒラノ

ズルく、ゆっくり、確実に。
頑張らずに続いてしまった生活を、
このブログに記録しています。

▶ プロフィールを見る

コメント