16時間断食を始めたころ、変えようと
していたのは食事だけだった。
何時まで食べるか。
次は何時から食べるか。
考えていたのは、ほとんどそれだけ。
ところが、何年も続けているうちに、
別のところまで少しずつ変わっていた。
食事の準備。
食べたときの感じ方。
買い物へ行く回数。
そして、お金の使い方まで。
もちろん、
「16時間断食をすれば、生活がこう変わる」
と言いたいわけではない。
あくまで、ボク自身の生活を振り返ってみたら、
食べない時間を決めたことをきっかけに、
ほかの習慣まで少しずつ変わっていた。
今回は、そんな話である。
食事について、毎回考えなくなった
断食を終えたあとの最初の食事は、
ほとんど固定している。
食べるものも、順番も、
だいたい同じ。
トマトジュースから始まり、サラダ。
そのあとにプロテインドリンクや果物。
最後にコーヒーとトースト、
そしてバニラアイス。
細かく見れば多少は変わるけれど、
ボクの中では全部まとめて
「いつもの流れ」である。
だから、食事の準備がラクになったというより、
「今日は何を食べよう?」と考える時間が減った。
こっちの方が大きい。
何を食べるか。
どれくらい食べるか。
これでいいのか。
毎日のことだからこそ、
何度も考えるのは意外と面倒くさい。
そこで、最初の食事だけはほとんど同じにした。
PFCバランス――つまり、
たんぱく質・脂質・炭水化物のバランスを
記録するときも、前に食べたものを参考にできる。
全部を1から考えなくていい。
その結果、
食事が生活の中心ではなく、
いつもの日常の一部になった。
ボクにとっては、このくらいの距離感が
ちょうどよかった。
空腹のあとに食べると、味を意識するようになった
もう一つ、自分でも意外だった変化がある。
食べ物の味を、
以前より意識するようになったことだ。
最初にそう感じたのは、
キウイやバナナだった。
断食を始めたころ、最初の食事で
果物を食べたとき、
「こんなに甘かったっけ?」
と思ったことを覚えている。
もちろん、これはボク自身がそう感じたと
いう話で、断食によって味覚そのものが
変化したと言いたいわけではない。
それに、急いで食べているときは、
そんなことを考える余裕もなかった。
ゆっくり噛んで食べたときに、
「ああ、甘いな」
「こんな味だったんだな」
と感じる。
昔のボクは、食事をそんなふうに
味わっていなかった。
ぶっちゃけ、馬が草を食べるみたいに、
むさむさと口へ運んでいたと思う。
今は、以前より少しだけ、
「食べることそのもの」を楽しむように
なった。
空腹のあとに食べたものを、ボクが
どう感じるようになったのか。
この話は、「空腹こそ、最上のソース」で
もう少し詳しく話している。
買い物へ行く回数まで減っていた
食事の時間がある程度決まると、買い物の
仕方も変わった。
以前は、お腹が空くと、
「何か買っておこう」
と先回りすることがあった。
そしてコンビニへ行けば、
目的のものだけ買って帰るとは限らない。
飲み物。
お菓子。
SALEになっているもの。
別に買う予定ではなかったものまで、
つい手に取ってしまう。
そこで、
「ボクはコンビニへ行くと、予定外の
ものまで買いやすいんだな」
と気づいた。
コンビニが悪いわけではない。
単純に、ボクとの相性の問題である。
それなら、必要がないときは
近づかなければいい。
そうしているうちに、買い物は
週に2回ほどでこと足りるようになった。
買い物が減れば、出かける予定も減る。
何を買うか考える回数も減る。
そして結果として、以前より
お金を使わない日も増えた。
節約しようと頑張ったわけではない。
お金を使い始める「入口」に近づく
回数が減っただけだった。
この変化については、
「節約しようとしなくても、お金の使い方が変わっていった話」に
まとめている。
いちばん変わったのは、生活の「ざわざわ」が減ったこと
振り返ってみると、
16時間断食を始めたことで、
食事だけが変わったわけではなかった。
最初の食事をある程度決めた。
買い物へ行く回数が減った。
何を食べようかと悩む時間も減った。
お金を使う機会まで少し減った。
一つひとつは、本当に小さな変化である。
でも、それらが積み重なったことで、
毎日の「どうしよう?」が減った。
ボクにとっては、これが
かなり大きかった。
何かを我慢して生活を
整えたというより、
面倒な選択そのものを、
少しずつ減らしていった。
気づいたら、その方がラクになっていた。
まとめ──変えようとしなかったところまで変わっていた
16時間断食を始めたとき、
食事以外の生活まで変えようとは
考えていなかった。
それなのに、何年か経って
振り返ってみると、
食事の準備。
食べ方。
買い物。
お金の使い方。
そして、時間の使い方
まで少しずつ変わっていた。
もちろん、これはボク自身に
起きた変化であって、
16時間断食をすれば、
誰でも同じ生活になるわけではない。
ただ、一つの習慣を続けていたら、
その周りにある習慣まで少しずつ
変わっていく。
そんなこともあるらしい。
ボクの場合は、それが16時間断食だった。
大げさなことをした覚えはない。
一つ変えて。
慣れたら、また一つ。
気づけば、昔より少しだけ暮らしが
ラクになっていた。
ズルく、ゆっくり、確実に。
今回も、そんな変化だったのだと思う。
※この記事は、筆者自身の生活の変化をまとめた体験談です。16時間断食による健康効果を保証したり、すべての方に実践を勧めたりするものではありません。体調や治療中の病気などに不安がある方は、医師などの専門家へご相談ください。

ルキウス・ヒラノ
ズルく、ゆっくり、確実に。
頑張らずに続いてしまった生活を、
このブログに記録しています。


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