「空腹は、最高の調味料である」
そんな言葉があります。
ボクが16時間断食を始めたきっかけは、
青木厚先生の『空腹こそ最強のクスリ』
という一冊でした。
最初は、健康や体重のことが気になって
手に取った本です。
そして実際に始めたころも、考えていたのは
身体のことばかりでした。
ところが、4年以上続けた今、
「どうしてまだ続いているんだろう?」
と考えてみると、理由はもっと単純でした。
断食を終えたあとの食事が、ものすごく
楽しみだからです。
健康のため。
痩せるため。
そんな立派な理由より、
「いやー、今日もうまいな」
と思えること。
結局、ボクにはこれが一番大きかったのです。
最初の食事が、とにかく楽しみになった
16時間の断食を終えたあと、
最初に食べるものはだいたい決まっています。
トマトジュース。
サラダ。
果物。
プロテインドリンク。
コーヒー。
トースト。
そして、アイスクリーム。
ものすごいご馳走が並ぶわけではありません。
いつもの食事です。
それなのに、食べ始めると、
「うまっ」
となる。
特に印象に残っているのが、果物でした。
キウイやバナナをゆっくり食べていると、
「こんなに甘かったっけ?」
と思うことがある。
一口目で「うまい」と思う。
少し時間を置いて、
「……あ、まだうまい」
と思う。
ボクの中では、これを勝手に
「二回うまい」
と思っています。
もちろん、これはボク自身が
食事をしたときの感想です。
断食によって味覚そのものが変化した、
と言いたいわけではありません。
ただ、以前より食べ物の味を意識するように
なったのは確かでした。
急いで食べると、「二回うまい」が消える
面白いことに、いつでもそう感じるわけでは
ありません。
お腹が空いて、
「早く食いてぇ!」
と一気に食べる。
すると、あっという間に終わってしまいます。
ちゃんと食べたはずなのに、
「……あれ? もう終わり?😢」
となる。
逆に、ゆっくり食べた日は違う。
噛みながら、
「甘いな」
「ちょっと酸っぱいな」
「パン、焼きすぎたな」
なんてことを考える。
特別な食事ではないのに、意外と
いろんな味があることに気づきます。
昔のボクは、そんなことを
ほとんど考えていませんでした。
食べ物が目の前にあれば、
とにかく口へ運ぶ。
ぶっちゃけ、
馬が草を食べるみたいに、
むさむさ食べていたと思います。
今でも腹が減れば、がっつくことはあります。
だから、立派な食べ方が身についたわけでは
ありません。
ただ、
「せっかく食べるなら、ちゃんと味わいたいな」
と思うことが増えました。
同窓会で、食べることについて考えた
以前、同窓会へ行ったときのことです。
久しぶりに会った同級生たちと、
食事の話になりました。
そこで少し気になったことがありました。
忙しいから、急いで食べる。
スマートフォンを見ながら食べる。
とりあえず、お腹が満たされればいい。
そんな話を聞いているうちに、
「食べるって、いつからこんなに
作業みたいになったんだろう?」
と感じたのです。
もちろん、人それぞれ生活があります。
仕事が忙しくて、ゆっくり食べられない日だってある。
ボクだって毎回、丁寧に味わっているわけではありません。
それでも、
食事は毎日のようにやってくる。
だったら、たまには
「これ、うまいな」
と思いながら食べてもいい。
同級生との会話を聞きながら、そんなことを
考えていました。
『空腹こそ最強のクスリ』から始まったけれど
16時間断食を知るきっかけになったのは、
青木厚先生の『空腹こそ最強のクスリ』でした。
この本を読まなければ、今の食生活には
なっていなかったと思います。
ただ、ここで本の医学的な内容をボクなりに
説明するつもりはありません。
ボクは医師でも、栄養の専門家でもないからです。
このブログで書きたいのは、
あの本をきっかけに生活を変えてみたら、
ボク自身は何を感じたのか。
そこです。
始めたころは、身体の変化ばかり気にしていました。
でも、何年も続けたあとに残ったのは、
「健康のために頑張っている」
という感覚ではありませんでした。
むしろ、
次の食事を楽しみに待てるようになった。
そちらの方が、今のボクにはしっくりきます。
ボクにとって、空腹は「最上のソース」になった
「空腹は、最高の調味料」
という言葉があります。
それを知ったとき、
「確かになあ」
と思いました。
お腹が空いたあとに食べる、
いつものトースト。
いつものバナナ。
いつものアイスクリーム。
高級料理でもないのに、
妙にうまい。
そこでボクは、
「空腹こそ、最上のソースだな」
と思うようになります。
もちろん、空腹を無理に我慢した方がいい、
という意味ではありません。
断食をすべての人に勧めたいわけでも
ありません。
これはあくまで、
16時間断食を続けているボクが、
自分の食事について感じるようになったこと。
たったそれだけのことです。
ただ、断食とは関係なく、
一つだけ思うことがあります。
せっかく食べるなら、
「うまいな」
と思える時間が少しでもあった方が、
ボクは嬉しい。
急いで食べる日があってもいい。
テレビを見ながら食べる日だってある。
毎回、丁寧に味わう必要もない。
それでも、ときどき箸を止めて、
「これ、結構うまいな」
と思う。
そんな時間が、ボクは好きです。
この文章を書いた理由
この話を書こうと思ったのは、
16時間断食のすごさを伝えたかったからでは
ありません。
「こういう食べ方をしてください」と言いたかった
わけでもありません。
一冊の本から始まった習慣が、4年以上経った今では、
「食べないこと」より、「食べることを楽しむ習慣」に
なっていた。
そのことを残しておきたかったからです。
始めたころのボクには、たぶん想像できませんでした。
断食を続けた先で、
「食べないこと」ではなく、
「食べるのって、やっぱりいいな」
と思うようになるなんて。
だから今日も、
断食を終えたあとの最初の食事を
楽しみにしています。
トマトジュースを飲んで。
果物を食べて。
コーヒーを飲んで。
最後には、ちゃっかり
アイスクリーム🍨まで食べる。
そして、たぶんまた思います。
「……あ、今日もうまい。」
ボクにとっては、それで
十分なのです。
※この記事は、筆者自身が16時間断食を続ける中で感じたことを記録した体験談です。断食による健康効果を保証したり、すべての方に実践を勧めたりするものではありません。体調や治療中の病気などに不安がある方は、医師などの専門家へご相談ください。

ルキウス・ヒラノ
ズルく、ゆっくり、確実に。
頑張らずに続いてしまった生活を、
このブログに記録しています。


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