「空腹は、最高の調味料である」
──この言葉は、哲学者 ソクラテス の言葉だとされています。
ボクが16時間断食という考え方に出会ったのは、
空腹こそ最強のクスリ
そして、その著者である 青木厚 先生の一冊がきっかけでした。

最初は、正直に言えば、健康やダイエットの文脈で手に取った本です。
体脂肪率、内臓脂肪、オートファジー。
どれも理にかなっているし、説得力もある。
でも、ボクがこの習慣を4年以上も続けている理由は、
実はそこじゃありません。
1stミール(最初の食事)が、毎回「感動するほど」うまい
16時間の断食が明けて、最初に口にする食事。
トマトジュース。
サラダ。
フルーツ。
プロテインドリンク。
コーヒー。
焼きたてのパン。
アイスクリーム。
これが、毎回、本当にうまい。
「おいしい」というより、
二回、感動する感じです。
一口目で「うまい」と思って、
少し時間を置いて、
「……あ、まだうまい」と思う。
がっついて食べると、この感覚は消えます。
ゆっくり食べるほど、
味が、立体的になる。
健康のためでも、
痩せるためでもなく、
この感覚があるから、続いている。
ボクにとって、
健康やダイエットも大切だけど、
モチベーションとしては、正直「おまけ」です。
(少し大袈裟に言ってますが、感覚としては近い)
機械みたいに食べている人が、あまりにも多い
先日、同窓会に行きました。
久しぶりに会った同級生たちの多くは、
正直、太っていました。笑
でも、それ自体をどうこう言いたいわけじゃありません。
彼らの話を聞いていて、
ある共通点に気づいたんです。
食事の話が、まったく楽しそうじゃない。
・とりあえず食べる
・時間がないから流し込む
・スマホを見ながら口に運ぶ
味の話が、ほとんど出てこない。
それを聞いて、
「そりゃ、太るよな」
「そりゃ、体も壊すよな」
と、ボクは思ってしまいました。
もちろん、体型や健康には、
運動、遺伝、ストレス、環境など、
他にもたくさんの要因があります。
でも、
味わうことを放棄した食事を続けていたら、
どこかが壊れるのは、
当たり前なんじゃないか、と。
青木先生の本が、教えてくれたこと
青木先生の本がすごいのは、
「断食が正しい」と主張しているところじゃありません。
空腹という、
多くの人が
「つらい」「我慢」「悪いもの」
として扱ってきた感覚を、
ちゃんと正面から見つめているところです。
空腹は、敵じゃない。
身体からの、
とても正直なサインだと。
ボクはこの考え方に、
深く、救われました。
だから、
ボクの中で生まれた言葉が、
これです。
空腹は、最上のソース。
空腹は、
我慢するものでも、
罰でもありません。
料理にとってのソースが、
素材の味を引き立てるように、
空腹は、
食べ物の味を、人生の味を、
引き出してくれる。
ボクは、
人に断食を勧めたいわけじゃありません。
16時間じゃなくてもいい。
12時間でも、10時間でもいい。
ただ、
せっかく食べるなら、
美味しく味わって食べようぜ
と言いたいだけです。
大きなお世話だと思われても構わない。
でも、
人間には本来、
「味わう力」がある。
それを取り戻すだけで、
人生は、少しだけ豊かになる。
この文章の、いちばん奥にある気持ち
この考え方は、
ボクが生み出したものじゃありません。
先人の言葉があり、
一冊の本があり、
その後の生活の中で、
ゆっくり、ゆっくり、
身体に染み込んできた感覚です。
だからこそ、
この文章は、
青木先生への最大限のリスペクトであり、
同時に、
味わう力を取り戻してほしいという願いでもあります。
もし、
この文章が誰かの食事の時間を、
ほんの少しだけ変えられたなら。
ボクは、
このブログを書いた意味があったと、
胸を張って言えます。

ルキウス・ヒラノ
ズルく、ゆっくり、確実に。
頑張らずに続いてしまった生活を、
このブログに記録しています。


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